教室の始まる前に、一人の生徒さんがメモ用紙を私に見せて話を始めました。
そこにはいくつかの病名が書かれていました。
側湾症やヘルニア、すべり症などそれ以外にもいくつか書かれていました。
それは全てその生徒さんの病気だったのですが、普段は元気に動いて見えたので少々驚きました。
年齢的に考えたら、少しくらいは病気があるのは普通だと思っていたのですが、ご本人も同じ様に思っていたそうで担当医に注意されたのがきっかけで、私に自分の病気を知られてくださったみたいです。
お医者さんにしてみたら、加齢に伴って何かと体の不調が出てくるだろうから、あまり無茶をしないように釘を刺したかったのではないかと思います。
生徒さんもそのことに共感していて、私に「だからこれからは無理しない様に続けます。」とおっしゃってくださいました。
その後に他の話もしてくれました。
その生徒さんが私の教室に来るきっかけを作ってくれたお友達がいるのですが、その方が認知症になってしまって生徒さんのことも分からなくなってしまったと悲しがっていました。
その方が声をかけて誘ってくれなかったら、今の元気な私はいなかったと思うともおっしゃっていました。
私に出会う前は運動などとは全く縁のない生活をしていたようで、誘われて教室に参加してからは日常生活まで変わったそうです。
それからズーッと運動を続けていて、私が教室を変わったときも付いて来て下さったくらいです。
でも誘ってくれた方は途中で辞めてしまった結果、今は認知症になってしまい自分のことさえ忘れてしまったと辛がっていました。
「先生がいつも言っている継続は力なり!!は本当ですね。私はたくさん病気はあるけど、こうやって元気でいられるのは先生のおかげです。」と感謝されてしまいました。
とんでもありません!!
続けてくださったんは生徒さんであり、私は何もしていません。
でも一つ言えることは、やはり続けている事が大切なことです。
決して上手下手ではありません。
誰かと比べたりする必要もありませんし、今できる様に運動はしていけば良いのです。
これからも変わらず指導していこうと意欲が出ました。
病気があっても、悪くならない様に続けて欲しいですね。
話をしてくれた生徒さんの事、これからも大切にしていきます。
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