私たちの仕事は、運動を指導するだけではないと思っています。

もちろん一番大事なのは、安全で効果的な運動指導である事に間違いはありません。

しかしながら、高齢者の指導していて思うことは、それだけでは不足していると感じるのです。

今日もしばらくお休みしていた生徒さんが、久しぶりに教室にいらっしゃったので、笑顔でお迎えしたのですが、生徒さんは私の顔を見るなり話し始めました。

「やっと久しぶりに来られたわ。もう大変だったのよ。ちょっと聞いて・・・。」から始まり、最近家庭で起こった事件の話を時系列に話してくれました。

その内容は本当に大変だと思うほどのことが起こっていて、もちろんこれからもしばらくは騒動が続きそうな予感がしました。

かなりストレスが溜まっていたらしく、他の生徒さんがいらっしゃるまでの間に一気に話をされました。

私は生徒さんのお顔を見ながら、ひたすら相槌を打って話を聞きました。

そう言った時は絶対私の意見は言わないようにして、共感するようにしています。

お腹にあったストレスを一気に吐き出すことができたのか、教室に入って来た時とは打って変わって穏やかなお顔の表情に変わっていました。

私も完全に状況が把握できたわけではありませんが、生徒さんの胸につかえていたことは理解できました。

そうこうするうちに、付き物が落ちたように「アー!!喋ったらスッキリした!!ここに来るだけで気持ちが楽になるわ。」と言い、着替えに更衣室に入っていかれました。

よく似た状況はよくあります。

誰にも言えないストレスを、私たちにしゃべることで発散ができるようです。

だから私のもう一つの役割は、お話を聞いて欲しい方から話を聞くことです。

とても大切なことだと思っています。

時間が許せば、ズーッと伺っていたいのですが、レッスンの時間もあり限られた時間になってしまうのが申し訳なく思っている点です。

そのうち運動指導よりもお話を伺う方が多くなったりして・・・。

私も加齢が進めばそれも良しかもしれませんね。

これからもできるだけお話伺っていきますよ!!

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