知人から時々電話があり、全く違った畑の話を聞く事があります。

ボランティアで子どもたちにスポーツを指導しているので、それに関して相談や報告などたわいのない話をするのですが、今回はちょっと深刻な話を聞くことになりました。

子ども同士の問題で怪我をした子が出てしまったそうです。

何とか大きな問題にならないように配慮したそうですが、匿名の苦情が上に上がってしまって多くなことになってしまい、全体の問題になってしまったようです。

加害者の子には謹慎1ヶ月にしたのですが、それが納得できない親もいるそうで知人もかなり悩んでいる様子でした。

私の意見としては、まず当人からしっかり話を聞く事が大事で、どうしてそのようなことになったのかを確かめる必要があること、それから加害者の親の様子も気になりましたのでそれも聞きました。

本人は被害者に嫌なことをされたので喧嘩になり、それを止めに入った仲間に怪我をさせてしまったと話したそうです。

母親は心から謝罪していたそうです。

その状況を汲んで退会は求めず謹慎にしたのですが、その後謹慎して復帰したのですが、どうも以前から粗暴な行動があり、またその状況に戻ってしまっていると報告もあり、苦情が入ってしまったようです。

一方的に加害者が悪いとも言えない状況であるように思えましたが、チームスポーツであることを考えたらこのまま続けさせることをかなり悩んでいました。

同じことを繰り返すとなれば、反省の様子が見えないと判断されるので仕方ないかなと私も思いました。

他の子供達への影響を考え退会も止もう得ないかもしれないと話をしました。

しかしせっかく縁があって入会した子供を簡単に辞めさせることに罪悪感がない訳ではありませんでした。

悶々としていた時に、急に思いついた事がありました。

もしかしたら加害者の子供が発達障害であったら、この件はもっと違った話ではないかと思ったのです。

ADHDであれば自分の感情のコントロールが上手くいかず、暴力的になってしまったりするケースはあると思いますし、謹慎して復帰した後でもその行動が変わらないことも納得いきます。

コミュニケーションが苦手という点も、今回のことにも合致します。

すぐメールを送り、ご家族の方に何気なくその点を確認してみたらとアドバイスしました。

もしかしたらわかっていることかもしれませんし、気づいていない場合も考えられます。

障害があるとは断定できませんが、もしそうであれば対応の仕方は全く違ってくるはずです。

周りの大人も仲間の子供達もです。

世の中には発達障害の子どもたちが沢山います。

障害というと病気で怖い気がしますが、個性だと判断すれば共に生きていけます。

この世は色々な人間と生きていかなくてはいけない世界です。

だからこそそれを認めて協力しあっていく事が大切です。

スポーツの場でも同じだと思い、それを全員で共有すべきだと伝えました。

やめさせることは簡単ですが、それによって人生が変わってしまう事もあるかもしれません。

出来ればみんなが幸せになれる方法に導いてほしいと願っています。

どうなって行くか、今後も見守っていこうと思っています。

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