私たちの仕事は日々体操教室で指導をしていますが、その場にいらっしゃる生徒さんに合わせて内容や強度を考えてやっています。

時と場合によっては、運動量が強すぎたり弱すぎたりするケースがあります。

それを生徒さん側から耳にすることもあり、悩むこともあります。

たまたまスタッフのお一人からそんな悩みの相談があり、アドバイスを求められました。

その教室は長くやっていて、生徒さんのほとんどは体力もついてきていて、運動量を増やしても良いかなと思っていたそうです。

ただその中でも運動がきついと感じている方もいても不思議ではありません。

普段の雰囲気ではきつそうにやっている方はいらっしゃらなかったので、運動がきつ過ぎると言われてびっくりしたという話でした。

教室によって様々なので、これだという答えは一つではありませんが、まずはそのご意見がどのくらいの方達のものなのかを確認したほうが良いと思っています。

もしかしたら一人二人のご意見なのかもしれませんし、ほとんどの方が同じ意見なのかで対応が違ってきます。

それを参考に教室で皆さんに尋ねたそうです。

方法は俯いてもらい目を閉じて、手を上げてもらう形です。

その結果、皆さんがきつ過ぎると言っていると伝えてくださった方のみだったそうです。

お一人のご意見だったことがわかり、ある意味ホッとしたと報告がありました。

もちろんだからこれからもこのままで良いということにはなりませんが、皆さんのご意見でなかったことがわかってよかったです。

私も経験ありますが、基本的に直接ご意見を言ってくださる場合、皆さんの意見と言われてもそれがそうとは限りません。

日本人の特徴だと思うのですが、ご意見が言える方は強い意志をお持ちの方なのです。

ほとんどの方は満足している場合は何もおっしゃいません。

だからこそ、ご意見に対しては真摯に向き合わなくてはいけませんが、それが全員の意見とは考えないほうが良いケースが多くあります。

注意深く対応することを心がけることが大切になってきます。

今回のケースは、生徒さん達に対して正直にご意見を聞かせてほしいとお願いして、向き合ったからこそ導き出された答えだと思います。

このことがあってこれからの教室に対して、真剣に考えたと思いますし生徒さん達との距離も今まで以上に縮まったと思います。

きっともっともっと良い教室になっていくと信じています。

私も他人事と思わずに、一つ一つの教室に向き合っていこうと思います。

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