夕方仕事の間に家に向かっていました。
家まで後1分といった所の十字路で事件が起きました。
そこはお互いに一方通行で、私は直進で細い路地の道ですから、速度を落としゆっくり走っていました。
自転車や子供が突然出てくることがあるので、いつも気をつけている所です。
それなのに、気づいた時には左の方向からスクータータイプのバイクが見えて、急ブレーキをかけたのに私の車の前で倒れていました。
一瞬にして事故を起こしてしまった現実に気持ちが動転してしまいました。
すぐ車から降りて、声をかけました。
その方はすぐ立ち上がり私を睨みつけたと同時に、相当な罵声を浴びせてきました。
当然私の車に当たっている訳ですから、何を言われても仕方ないことですが、今までに経験をしたことのない怒鳴り声でどうして良いのかわからず、とにかくうろたえてしまいました。
車を道を隅に寄せ、その方もバイクを起こしました。
携帯で警察に電話をしようとすると、頑なに拒否されてその方は私に怒鳴り続けました。
相手側は一旦停止でしたが、止まっている姿を確認できていなかったのですが、私が止まるべきだと一方的に起こり続けられていました。
携帯を持ったまま呆然としていると、左の道から女性が来ました。
ご家族の方のようで、「怪我はないの?」と声をかけていました。
その方は「怪我はしていない。」と言って、すぐ行かないといけないというような話をしていました。
再度その女性にも「警察に連絡しますから」と伝えたのですが、男性は「くそババア、むかつく。」などと怒鳴るばかりでした。
そのうちバイクにまたがりエンジンをかけましたが、数回かからずもしかしたら故障してしまって動かないかと心配しましたが、かかったらそのまま走って行ってしまいました。
その時に「どこの奴だ、顔を覚えたからな!忘れんぞ!」と捨て台詞のように残して行きました。
恐怖しかありませんでした。
残された女性と話をして、もう一度確認しました。
「警察に連絡しなくていいですか?」
女性は即答で「あの人は警察が大嫌いだから、良いって言ってるから良いんですよ。」と言われました。
家を聞きましたら、私の自宅から300メートルも離れていない距離でした。
女性は「近所の人と揉めたくないから良いです。」とも。
別れる時に、何かあったら連絡してくださいと、私の携帯番号と名前を書いたメモ用紙を渡しました。
そのまま駐車場に車を止めたのですが、それで本当に良かったのか不安しかありませんでした。
正直メモを書いている時に、手が震えていました。
結局知人に相談して、車の保険屋さんに連絡しました。
動揺している私の話を真摯に聞いてくださり、的確にアドバイをしてくださいました。
インターネットで事故が起きた場所を確認してくださり、状況から一旦停止がある方の過失が疑われること、私の車も動いているので100対0にはならないけれど、逆に私の車の修理を請求できるだろうという話でした。
多分警察を通さなかったのは、過失に気づいているからではないかというのです。
もしかしたら女性の方もそれを見て知っていたのかも。
嵐のように罵声を浴びてとにかく不安でしかなかった私でしたが、少し落ち着くことができました。
保険屋さんは「何か連絡があったら、とにかくこちらに振ってください。対応をしますので大丈夫ですから。」と力強く言ってくださいました。
心強く感じました。
しっかりした保険に入っていて良かったと本当に思いました。
今の所連絡は入っていません。
車の傷はバンパーに小さな凹み傷が1つと、ナンバープレートが少し浮いているくらいです。
修理しなくては良いかなと思っています。
その後仕事に車を使ったのですが、正直いつも以上に慎重になっていました。
少々トラウマになっています。
「くそババア!!」といった罵声が耳について離れません。
今もどうして止まれなかったのか、後悔しかありません。。。
私に非があったかどうかははっきりわかりませんが、相手がバイクで眼の前で倒れたら瞬時に謝ってしまうのは本当はダメだったかもしれませんが、相手を責めていたらどんな展開になっていたか、もっと状況が悪くなっていたかもと想像できるので、この状況はよしとするしかないなと思っています。
罵声に屈してしまいましたが、本当に恐怖を感じた結果でした。
自分が気をつけていても、何が起こるかわからないので今後の教訓にします。
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