福祉会館の生徒さんの話です。
2週間前に初めて会館に足を運ばれ、事務所の方に案内されて私の教室に見学という形で入っていらっしゃいました。
第一印象からは正直言ってフレイルの方だと思いました。
表情も行動も全てにおいて消極的に感じて、健康体操の教室に本当に参加する気持ちがあるのかな?と思うほどでした。
でもこのまま何もしないでいたらきっと取り返しのつかない状況になると直感したので、何とか体験していただいて変わるきっかけをつけて欲しいと思いました。
体操の内容をお伝えし、誰でもできる体操である事とやれることだけで良いので試してくださいと説得しました。
その想いが伝わったのか、1時間最後まで参加してくださいました。
やっている間に少しずつ表情も柔らかくなり、良い感じになったのがわかりました。
お帰りの際には、次回も来ますとおっしゃっていて、今日がその日でしたのでいらっしゃるか心配して待っていたところ、何か以前とは違った雰囲気になっていました。
お話を聞いたところ、2週間の間に色々あったそうです。
まず病気をしたことで体力がなくなっていて、担当医から介護保険の認定を勧められたそうです。
娘さんと一緒に手続きに行ったのですが、ご本人は体力向上をしたいと相談したところ、紹介されたところ(多分デイサービス)に行き見学をされたそうです。
前回私の体操を体験していた為か、全く違った内容でこれはやりたくないと思ったそうです。
どんな内容だったかはわかりませんが、福祉会館の体操の方が自分にはあってると思い、そちらは断ったとおっしゃっていました。
自分で前向きに考えてどうしたいかを決めた訳ですね。
だから前回とは違った感じがしたのだとわかりました。
やはり自分で考えて行動をすることができるようになると、少しずつ自信がついてきます。
それが表情などに反映されている気がします。
少しお役に立てた気がしました。
やりがいのある仕事だと実感した日になりました。
もちろんこの方だけに限らず皆さんが、もっとお元気になっていただくように頑張ります!!