ある教室に初めて参加する方が2名いらっしゃいました。

教室の生徒さんから今日から参加することは聞いていましたが、非常に対照的な印象がありました。

お一人の方は表情も明るくて笑顔もある方でしたが、もうお一人の方はどちらかと言うと表情がなくお話も進んでする様子はありませんでした。

性格なのか、体調がすぐれないのか、いろいろ考えてみたもののはっきりしないので、他の生徒さんに聞いてみました。

そうすると、ご主人を亡くされてずいぶん落ち込んでしまったそうです。

あまり外出もせず、食事も冷凍食品ばかりと聞きました。

何とか表情がもう少し豊かにならないかな?と思い、楽しい雰囲気で指導して行ったので少しは笑顔が見られたかな?と思う瞬間がありましたが、すぐ無表情に戻ってしまう感じでした。

明るく話しかけながら進めてみましたが、あまり目を合わせてもらえず力不足を痛感しました。

教室終了後、皆さんと一緒に食事に行きました。

新人さん2名も一緒です。

食事をしながら気になったので様子を見ていたのですが、本当に食欲がないようで箸が進みません。

結局半分も食べずに食事を終えてしまいました。

食事中も表情は硬く、食事を楽しんでいる様子は見られませんでした。

私もずいぶん多くの未亡人を見てきましたが、ここまでひどい状態の方にはあった事がありません。

ご主人を亡くされた喪失感からなのか、何が原因なのかわかりませんが、何か私に出来る事がないのか思い悩んでいます。

今回はお友だちが無理矢理でも誘ってくださったので家から出てこられましたが、そうでなかったら世の中から取り残されていってしまい閉じこもりになりかねませんでした。

これから先もその心配はあります。

何としても阻止しないと・・・。

今まで私の周りにはなかったパターンなのは、ご主人を亡くされても教室に復帰をされますし復帰も早い方が多くいたからです。

要するに自分の居場所を持っていたから強いんだと思います。

そこには友達がいて、何があってもいつでも迎えてもらえる事がわかっているから、戻れるのだと思います。

これからも他の生徒さんたちと一緒に、彼女を支えたいと思っています。

 

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